Googleは同社が開発するプログラミング言語Dartの最新版となるDart v2.6をリリースしたことを公式ブログで現地時間6日に発表している。

Dart v2.6では、既存コンパイラの拡張ツールdart2nativeが実装。Ahead-Of-Time(AOT)コンパイルでmacOSやWindows、Linux環境で動作するコマンドラインツールの実行ファイルが作成できる。ブログ上ではリリース用に作成したソースコードとmacOS上のBashでカラフルに動作する"dart2native"のアナウンスメントの動画GIF画像とソースコード(GitHub)へのリンクを示している。Windows 10にインストールしたDartでコンパイルし、WSLから呼び出しても同様の動作を確認できる。

  • "dart2native"アナウンスメントのコマンドラインアプリケーション。生成された実行ファイルをbashで実行(公式ブログ動画GIFより抜粋)

    "dart2native"アナウンスメントのコマンドラインアプリケーション。生成された実行ファイルをbashで実行(公式ブログ動画GIFより抜粋)

  • "dart2native"アナウンスメントの準備中(公式ブログ動画GIFより抜粋)

    "dart2native"アナウンスメントの準備中(公式ブログ動画GIFより抜粋)

  • カラフルに"dart2native"アナウンスメントをコマンドライン上で表示(公式ブログ動画GIFより抜粋)

    カラフルに"dart2native"アナウンスメントをコマンドライン上で表示(公式ブログ動画GIFより抜粋)

公式ブログでは、dart2nativeがコマンドラインベースのアプリを構築/展開するには最適だと実行時の標準出力のベンチマークを示している。Dartのコアライブラリやdart_consoleなどパッケージを用いて小さなアプリケーションを作成できるとサイズ7MB、500行以下のDartで書かれたコードエディター「kilo」(Github)を紹介。オリジナルのkilo.c(Github)は約1,000行だそうだ。ほかにも、フレームワークFlutterで作られたフロントエンドアプリのバックエンドでのサポート、Cloud Runを使ったGoogle Cloudでのサーバレスコンピューティングなどdart2nativeの潜在的な可能性に触れている。