JR東日本スタートアップとジェイアール東日本物流、CBcloudは11月11日、東京駅の手荷物預かり所で荷物を預かり、当日中に指定のホテルへ届ける実証実験「エキナカ次世代手荷物配送」を開始すると発表した。配送先は、山手線各駅周辺および舞浜駅周辺のホテルを対象とし、実験は約3カ月を予定している。
東京駅では、外国人旅行客など観光客が増加しコインロッカーが不足する中、2020年に向けて手荷物のストレスを解消することが求められており、今回の実験では同駅の手荷物預かり所にCBcloudのフリーランスドライバーと荷主を即時につなぐ配送マッチングプラットフォーム「PickGo(ピックゴー)」を掛け合わせることで、輸送の柔軟性を高め、通常の手荷物預かり所よりも早い時間から遅い時間まで幅広い時間帯にわたる効率的な当日配送受付を実現するという。
当日配送受付時間は8:00~16:30、受付方法は配送を希望される日に手荷物一時預かり所に直接持ち込み(事前予約不要)、配送料金(税込)は3辺の合計が140㎝までが1800円、3辺の合計が141㎝~160㎝までが2000円、3辺の合計が161㎝~250㎝までが3000円、場所は丸の内南口改札内手荷物一時預かり所となる。
これにより、運送会社に比べて配送料金を抑えることができるほか、大型の荷物の輸送も可能としている。JR東日本グループおよびCBcloudは今回の実験を通じ、観光客や旅行者の手荷物のストレスを軽減し、駅の利便性を向上することで、手ぶら観光を含めIT技術を使ったスマートな観光を推進していく。
なお、実証実験は「JR 東日本スタートアッププログラム 2019」の一環となるテストマーケティングとなり、JR東日本スタートアップは、CBcloudに2019年9月に出資参画しており、事業面での連携を視野に入れ両社間で資本提携契約を締結している。