NTTドコモは11月7日、圃場や作物の栽培状況などを手軽に管理することができ、土耕だけでなく水耕栽培や水産にも対応した営農支援プラットフォーム「畑アシスト」の提供を開始した。価格はプラットフォーム利用とセンサ、アクセスポイントで60万円(税別)~。
同サービスは、圃場に設置したセンサから取得したデータをアクセスポイントを経由して同社のクラウドに収集し、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末で手軽に確認・管理することを可能としている。また、日々の作業記録や今後の計画なども管理することができるため、農作業に関するさまざまな管理コストが効率化され、生産者は生産性の高い、戦略的な営農を実現するという。
約15種類のセンサを揃え、土耕だけではなく水耕栽培や水産にも対応していることから、気温、湿度、土壌、作物の葉面温度、水産場の水質pHや水位などの状況・要望に応じてさまざまなデータを取得することが可能。中山間部などの携帯圏外エリアを分散している圃場でもセンサネットワークを柔軟に構築可能なことに加え、圃場の可視化(センサデータ、栽培管理、収穫管理、資材管理、農作業計画・管理、作業分担)ができるとしている。
なお、同サービスではセンサからアクセスポイントまでの通信について、LPWAネットワークの1つである「ZETA」を用いている。ZETAは2016年2月からZiFiSenseから提供されており、中継器を使用することでユーザーの環境に合わせて柔軟にエリア構築を可能とし、低消費電力通信などの特徴を持った通信規格となる。
また、同サービスを活用した最初の取り組みとして、11月7日から農民教育協会 鯉淵学園農業栄養専門学校において、次世代水耕栽培を開始している。