Xilinxは、SK TelecomがXilinxのデータセンターアクセラレータカード「Alveo」を物理的侵入および盗難に対するAIベースのリアルタイム検知サービスの強化を目的に採用する計画であることを明らかにした。
Alveoを搭載したSK TelecomのAI推論アクセラレータ(AIX)を活用した物理的侵入検知サービス「T view」は、複数の監視カメラなどに対し、ディープニューラルネットワーク(DNN)を活用して、効率的かつ高精度な侵入検知を実現するソリューション。韓国の警備・防犯・セキュリティ企業のADT CAPSがライセンス契約のもと、物理的な侵入者を検知するサービスとして展開する予定だという。
AIXにはAlveo U250が実装されることになるが、GPUと比べて、検知レイテンシを抑えながら、高いスループットと認識精度の向上を図ることができることから、採用が決定したという。また、SK Telecomは先行して音声アシスタント搭載NUGUのアクセラレーションを担うFPGAを搭載した自動音声認識(ASR)アプリケーションも導入しており、そうした経験の蓄積も導入の後押しになったとしている。
なお、このAIXアクセラレータおよびT viewサービスはすでに韓国内で提供を開始しているほか、2020年秋にはグローバル展開を開始する予定だという。