ソリトンシステムズは5日、Office 365向けスマートフォン用メールアプリ「MailZen」の月額課金での販売を開始した。
Office 365のメールやカレンダー、連絡席情報など業務で活躍するアプリだがスマートフォン利用ではいわゆるBYOD(Bring your own device)の懸念が付きまとう。従業員個人のスマートフォンの業務利用が情報漏えいへと繋がってしまうリスクを指す。
今回ソリトンシステムズが提供を開始した「MailZen」は、iOS/Androidに対応するOffice 365専用ビジネスアプリで、暗号化(4096ビットのRSAとAES-256によるハイブリッド)されたコンテナを生成し、Office 365で利用するデータを格納。PIN、パスワードまたは生体認証で保護される。またセキュアコンテナ内でのカメラ利用は、写真も暗号化されたコンテナに保存され、他のアプリはここにはアクセスできないといった具合に、スマホ内に業務用の領域を作ることで、プライベートと業務を区分する。コンテナだけをリモートで消去する機能も搭載しており、紛失の際のデータ削除にも対応する。
同社は、スマートフォン内にデータを残さないという従来ソリューションでは、操作性やレスポンスの悪さがユーザーの不満となっていることを挙げており、「MailZen」ではコンテナを用いることで利便性を犠牲にせずに、セキュリティを高められるとしている。
製品ラインナップは、Office 365へ直接アクセスする「MailZen Basic」(月額600円/ID)、Gateway経由でIPアドレス制限や端末認証などのセキュリティ強化が行われる「MailZen Advanced」(月額800円/ID)、Advancedに加え、VPN接続し社内Webサーバー利用の「MailZen Enterprise」(月額800円/ID)の3種類。いずれも代理店経由での販売となる。