NTTドコモ・ベンチャーズは、企業の求めるクラウド上のファイルストレージを追求するベンチャー企業ファイルフォース社への同社ファンドを通じた出資を 30日、発表した。

自社運用のものから、多くのサービス企業が提供するクラウド上で活用できるものまで部署を問わず多くの従業員が活用し、使用頻度も高いファイルストレージ。セキュリティを確保しなが、企業ユースで使い勝手の良いサービスを提供できないだろうか?そんな課題解決を目指す企業のひとつが「Fileforce」を提供するファイルフォース。NTTドコモ・ベンチャーズは30日、同社への出資を発表している。

クラウドでファイルストレージを提供する「Fileforce」は大枠で、"可視化" "セキュリティ" "コンプライアンス" "脅威防止"の4つの機能を軸に据えている。組織単位での20以上にのぼるアクセス許可項目設定やロール定義、保管時での自動ウイルスチェック、変更履歴保存に異なるデータセンターへの自動バックアップ、ActiveDirectory連携と多くの機能が凝縮しながら、クラウド上のファイルには必要な部分をオンデマンドでストリーミング転送する独自の手法や、使い勝手の良さそうなUI(ユーザーインタフェース)が特徴的だ。

NTTドコモ・ベンチャーズは、企業におけるファイルストレージについては自社で運用する企業が多いが、設備の維持管理に相応の費用と人員が必要であるためクラウド環境へ移行する傾向があること、また代替手段としてのオンラインストレージサービスにも、既存のフォルダ構成や権限管理設定の移行が困難で、アクセス設定に対応きれずコストに見合わないという課題があることを述べている。