パイオニアは29日、業務用車両向けのクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」のアップデートを実施し、安全運転の促進と効率的な運行管理につながる機能を追加したことを発表した。

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「ビークルアシスト」は、パイオニアが2015年から提供している業務用車両向けのクラウド型運行管理サービスで、カーナビゲーションや通信ドライブレコーダーをはじめとする業務用車載端末を通信回線でサーバーと接続し、車両の動態管理、メッセージによる業務指示や運行コースの送信・進捗管理のほか、危険運転の把握や自動日報作成など高度な運行管理・支援を行える。

今回のアップデートでは、運転評価に、危険挙動をマイナス評価するこれまでの減点方式に加え、安全運転をプラス評価する加点方式を採用。ふんわりアクセルや早めアクセルオフ運転といった安全運転をプラス評価する項目を追加することで、運転時間の長短に左右されることなく良い運転、悪い運転を総合的に評価できるほか、ドライバーごとに運転のくせや傾向を把握して個別に的確な指導を行えるという。

  • 走行状況レポートの表示例

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また、最長連続運転時間など特定の運転状況を簡単に抽出できることで、各ドライバーの業務負荷や定時外稼働などを容易に把握できるという。さらに、所属する組織だけでなく、別の部署や別拠点など所属組織以外の車両とドライバーを紐づけて運行記録を管理できるため、保有車両を有効に活用して運行業務の効率化を図れるとしている。

そのほか、日別表示に加えて時間別表示にも対応した車両稼働率レポートや、ドライバーの危険挙動と詳細情報を利用者の権限別に管理・確認できる項目を細分化、企業の標準ブラウザとしての採用増加が予想される「Microsoft Edge」に対応するなどの機能強化が図られた。

なお、各機能を搭載した「ビークルアシスト」のアップデートは12月上旬に開始予定とのことだ。