ヨーロッパIPリソースネットワーク調整センター(RIPE NCC: Réseaux IP Européens Network Coordination Centre)は10月24日(オランダ時間)、「RIPE NCC IPv4 Available Pool - RIPE Network Coordination Centre」において、RIPE NCCが保有するIPv4アドレス空間チャートの最新版を公開した。このチャートはRIPE NICCによって毎週アップデートされており、RIPE NCCのプールで利用可能なIPv4アドレスの数が示されている。
現在のペースでIPv4アドレスの割り当てが進んだ場合、2019年11月にはヨーロッパIPリソースネットワーク調整センターの保有しているIPv4アドレスの予備プールが枯渇することになると見られる。枯渇後は返還されたIPv4アドレスなどを再度割り当てに回すことになると思われるが、現在プールにあるIPv4よりも少ない数にとどまると見られており、多くの割り当ては行われないことが予想される。
RIPE NCCは10月2日(オランダ時間)の時点で「Update: Approaching IPv4 Run-out」を公開し、2019年11月にIPv4アドレスが枯渇する予測を発表した。すでに世界中でIPv4アドレスは枯渇状態が続いている。長期的にはIPv6へ移行することが移行ステップと考えられている。それまではIPv4とIPv6が共存する状況が続くものと考えられている。