日本ユニシスは10月28日、日本スポーツ振興センター及び青山外苑前商店街振興組合の協力の下で、「第12回ICCEグローバル・コーチ・カンファレンス」(GCC2019)においてブロックチェーン技術を利用した電子バウチャーサービスの実証実験を実施すると発表した。期間は11月1日まで。
同サービスは、中小事業者でも商品やサービスの利用権を電子チケットとして容易に発行でき、スマートフォン用アプリを介して電子チケットを地域内外で利用者に提供可能にするというもの。
実証実験では、国内外の国際会議参加者と地域飲食店の接点を作り、ハラルなど文化的な制約や商店会のおもてなしに沿った店舗への誘導や、旅先の不慣れな環境や言語的なコミュニケーションの課題解決を検証するという。
具体的には、GCC2019の国際会議に参加する訪日外国人と日本人約400人に対し、青山外苑前商店街振興組合の飲食店の商品・サービスを電子チケットとして提供することで、国際会議などのイベントにおいて、地域貢献の新たな手段としての電子バウチャーサービスの有効性を検証する。
同実証実験を通じ、送客効果の有効性、販売促進の有効性、各飲食店の店舗における運営の実現性、利用者の利便性の4点を検証するとしている。
同実証実験において、日本ユニシスはサービス事業企画とシステム運営を、日本スポーツ振興センターはサービス事業運営を、青山外苑前商店街振興組合の飲食店はサービスの提供を、それぞれ担当する。
今後の取り組みについて日本ユニシスは、商品・サービスチケットの提供に加えて、地域の魅力あるモノ商品やコト商品の電子バウチャー化や、その地域ならではのモノ商品やコト商品をパッケージチケット化した地域全体で最高のおもてなし体験の提供などへの展開も検討していくとしている。