トヨタ自動車の研究所であるToyota Research Institute, Inc.(TRI/トヨタ・リサーチ・インスティテュート)は24日、CESで発表した自動運転実験車を用いた都内でのデモンストレーションを2020年夏に行うことを発表した。
今年のはじめ、ラスベガスで開催されたCESで発表した新型自動運転実験車「TRI-P4」を用いて、交通量も多く歩行者と車両が入り交じり、道路インフラや建築物にも多様性のあるお台場地区で行う。「TRI-P4」を使ったSAE Internationalが定めるLevel 4相当の自動運転への取り組みに言及しており、複雑でハードルの高そうなエリアで高度なデモンストレーションが実施される予定だ。第5世代のLexus LSをベースにしたTRI-P4については、トヨタ独自の予防安全を進める高度安全運転支援システム"ガーディアン"と自動運転システム"ショーファー"の二つのシステムの開発加速を同社は1月に発表している。
TRIのCEO兼トヨタ自動車のフェローであるGill A.Pratt(ギル プラット)氏は、「お台場の複雑な交通環境で自動走行を成功に導くということは、限られた短い時間の中で技術をより早く向上させるという、高い目標を自らに課すことにほかなりません。今回の同乗体験の実施に向け、TRIはトヨタ自動車の先進技術開発部門と、東京に本拠を構え、P4の自動運転ソフトウェアの実用化を担当しているトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)とともに一体となり開発を進めています。」とデモンストレーションが高い設定を課し、前進していく取り組みであることを強調している。