国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、KDDI、データスタジアムの三者は10月21日、ジュピターテレコム(J:COM)とSOLTILO Knowsの協力のもと、19日に花園ラグビー場で開催された「au 5Gタグラグビーエキシビションマッチ」において、「5G」を活用した4K映像のリアルタイム伝送、および選手データや観客の盛り上がりを可視化する実証試験を行ったことを発表した。
同試験では、花園ラグビー場の競技エリアを5Gエリア化し、試合中の選手やスタンドの応援の様子を、5Gを通じて4K映像で5G対応スマートフォンおよび場内の大型モニターにリアルタイム伝送を行った。
加えて、選手のウェアに装着したセンサーから得られるバイタルデータや、観客が持つ応援用スティックバルーンに取り付けたセンサーから取得したバルーンを叩いた回数情報などを可視化した映像を、5G対応スマートフォンおよびスタジアム内の大型モニターに伝送した映像と合成し、さらにリアルタイムに中継することで、選手と観客が一体となったスポーツ観戦体験を提供したという。
今後は、自宅に居ながら観客と一体となった観戦やゲーム要素を含んだ応援合戦など、選手と観客、観客同士の一体感を醸成する新しいスポーツ観戦体験を提供し、スポーツイベントにおける観客の増員やスタジアム周辺の活性化を目指すとしている。
各社の役割は、ATRが総務省の技術試験事務における5G総合実証試験の請負、KDDIが5Gのエリア設計・評価ならびに、観客のウェアラブルセンサー、IoT ゲートウェイの手配、J:COMが4K映像機器の手配ならびに、イベント運営。また、データスタジアムは4K映像の低遅延配信、CG設計、スタッツデータの収集・加工。Knowsは選手のウェラブルセンサーの手配——となっている。