サイボウズは10月21日、中堅・大規模組織向けグループウェア「Garoon(ガルーン)」のパッケージ版の最新バージョン「Garoon 5」の販売を開始した。最新バージョンでは、スケジュール、ワークフロー、メッセージなどAPIが強化され、柔軟にカスタマイズを可能としており、サイボウズオフィシャルパートナーによるMicrosoft Office365との連携オプションの提供が予定されている。

具体的には「メール/メッセージ」「メール」「掲示板」「スペース」「通知」「ファイル管理」「ポータル」「管理機能」「カスタマイズ」「仕様変更」をアップデートした。 メール/メッセージは添付された複数のファイルを、zip形式で一括ダウンロードできるほか、メールでは宛先として同じ環境のGaroonユーザーを選択する際、ユーザー名の後に部署名の表示が可能。

  • 「メール」のアップデート概要

    「メール」のアップデート概要

また、掲示版ではカテゴリー一覧部分が別ペインとなり、横幅の調整と独立したスクロール操作ができることに加え、カテゴリーをクリックした時は右ペインのタイトル一覧のみが更新される。スペースは、各スペースの中のディスカッションを複数選択し、一括削除できるほか、通知では既読ボタンを押すことで通知の詳細に遷移しなくても、通知を既読にでき、コメントの本文が複数行表示されるようになったという。

  • 「掲示板」のアップデート概要

    「掲示板」のアップデート概要

さらに、ファイル管理はフォルダー一覧が別ペインとなり、横幅の調整と独立したスクロール操作が可能になり、「更新通知の設定」画面を改善したことで複数フォルダをツリー表示し、一括で通知設定できる。

加えて、ポータルはログイン後に最初に表示するポータルをユーザーが自由に設定可能(あらかじめシステム管理者がシステム設定で各ユーザーに機能の使用を許可する必要がある)なほか、管理機能ではシステム管理者であれば全ユーザー画面の一般設定が一括で変更を可能としている。

そのほか、カスタマイズは使用する画像を登録できる「画像アセット」機能を新たに搭載し、画像アセットに登録された画像のURLを呼びだすJavaScript APIも合わせて追加。

  • 「画像アセット」機能の概要

    「画像アセット」機能の概要

仕様変更では、システム管理者画面のスケジュールの一般設定で「予定(予約)を設定する単位」を変更した際、従来は設定変更後の単位に合致しない予定の時刻は「--分」という値に強制的にリセットされる仕様になっていたが、最新バージョンからは設定変更後の単位に合致しない予定の時刻も、そのまま維持され、選択ができるという。