リーガルテックは10月17日、スタートアップ企業向けに機密情報を安全に共有するソリューション「AOSデータルーム START-UP」の提供を開始した。
AOSテクノロジーズが提供するVDR(バーチャルデータルーム)は、国内データセンターのクラウド上に設置されたバーチャルルーム。暗号化されたファイルシステム、二段階承認や監査・レポートのエクスポートを備え、ユーザー権限に応じたアクセス権設定などルーム内を厳重な文書保管庫とした上で、ドラッグ&ドロップをベースとした扱いやすいセキュアな文書のやりとりを可能にする。
AOSテクノロジーズの子会社であるリーガルテック社は、法律市場のデジタルトランスフォーメーションを掲げ、フォレンジックやeディスカバリ(電子証拠開示)分野などリーガルサービス事業を手がけるが、各分野に特化した「AOSデータルーム xTechシステム」を提供。知財や内部監査、人事管理、法務から流通やマーケティングなど各分野に特化したカスタマイズを行っている。
今回、同社が提供を開始したのはスタートアップ企業向けの「AOSデータルーム START-UP」。運営資金確保のため、所有する知財や財務状況などの機密情報を投資家や金融機関とタイムリーに共有できる仕組みを提供するもの。スタートアップ支援を行うJAPAN MADE事務局社で活用されており、同社は会計事務所や外部コンサルタントとの情報共有などスタートアップ企業が投資を受ける際には、研究データやライセンス契約など重要且つセンシティブな情報開示プロセスがあることを述べている。