住友電工情報システムは10月17日、「楽々Webデータベース」(らくらく ウェブ データベース)のオンプレミス版を、11月1日に販売開始すると発表した。価格は、10同時接続ライセンスで180万円(税別)から。
同サービスは、クラウドサービス版を2018年10月に提供開始している。
今回新たに追加したオンプレミス版では、IT部門が業務効率化を支援する社内サービスとして各部署に提供可能になるという。
そのため、クラウド版にはない組織管理機能や、アプリをフォルダで階層管理する機能を追加している。また、他システムとのデータ連携も容易に可能だという。
オンプレミス版で追加した機能は、アプリを部署ごとにフォルダで階層管理する機能、組織やグループ単位で権限設定する機能、アプリのデータを自動的にエクスポートする機能の3点。
部署ごとの階層管理機能は、同サービスを社内サービスとして立ち上げると、複数の部署で多数のアプリが稼働するため、アプリをフォルダで部署ごとに階層管理可能としたもの。
例えば、フォルダに部署単位でアクセス権を設定すれば、ログイン後に該当部署やグループ専用のトップフォルダを表示するようになる。トップフォルダの配下にアプリや下層フォルダを配置することで、それぞれの部署専用の楽々Webデータベースのように利用できるという。
権限の設定方法により、部門やグループ会社別に管理を独立させた利用環境を提供することも可能とのこと。
権限設定機能については、企業内の階層構造の組織や役職、あるいは業務担当やプロジェクトチームなどのグループを登録し、さらに、アプリやフォルダの利用権限や編集権限などの権限を、これらの組織やグループ単位に付与可能としたもの。
これまでは、アプリの権限はユーザー単位に与える必要があったため、人事異動時には関係するアプリの権限を個別に設定変更する必要があった。
組織やグループ単位で権限を設定することで、自動的にそこに含むユーザーに権限を付与する。人事異動や組織改正の時でも、IT部門で組織情報をメンテナンスすることで、利用している全アプリの権限変更を自動的に行う。
また組織情報は、所定のフォーマットで作成しておくことにより一括で更新可能とのこと。
自動的なエクスポート機能については、アプリのデータを指定した書式のCSV形式で、定期的にエクスポートするもの。これにより、同サービスで集めたデータを別のプログラムで読み込むことや、RPAやETLツールで他システムに送り込んでの処理が容易に実現できるとしている。