パナソニックは、10月17日、大阪府門真市の本社エリア内において、社員向けの自動運転ライドシェアサービスの運用を開始したと発表した。
本社エリアには1万人以上の社員が勤務し、広い敷地内で建屋をまたぐ頻繁な移動が発生しているという。
ライドシェアサービスは、平日9:20~16:30の間、1周の距離:2.4 km(所用時間 約21分)を、需要に応じたフレキシブル運行(最大4台 最短10分間隔 最大40往復)する。
サービス提供にあたり低速・小型の車両を用い、ディープラーニングによる人認識技術を活用した自動走行システムを開発。同社のTV会議システム「HDコム」に使われている通信帯域推定技術による安定AV伝送と、車載セキュリティ技術を適用し、遠隔監視・遠隔制御を実現したという。
そして、サービス提供の中で得られるヒヤリハットデータなどを分析・予測し、運行オペレーションの危険検知を支援する、かんたん運行管理システムを構築した。
そのほか、導入エリアでのニーズ分析に基づき、インフラとして持続的な運用ができるサービスを設計。サービス開始後も利用実態分析を継続し、新たな乗り物の導入や、運行方法の見直しなど、利用者やコミュニティのニーズに応じてサービスを進化させていくことができるという。