凸版印刷は17日、銀行や自治体の窓口業務における高齢者や外国人など多様な顧客とのやりとりを、コミュニケーションロボットによって支援する「トッパン ロボティクス・コミュニケーション」サービスを開発したことを発表した。

  • 窓口業務での利用イメージ

    窓口業務での利用イメージ

このコミュニケーションロボットには、自然対話、表情認識、顔認識、音声自動翻訳などに加え、凸版印刷がこれまで培ってきた銀行や自治体の窓口業務支援ノウハウをもとに、顧客の用途に応じて設計・開発されるアプリケーションが搭載されている。

ロボットは顧客との音声による自然会話の中で、説明に留意が必要とされる金融商品の理解度向上や、その説明に対する実際の理解度を把握することが可能。また、30言語に対応した音声自動翻訳機能を搭載し、外国人とのコミュニケーションを支援するという。

このサービスにより、これまで窓口業務で大きな課題となっていた、認知能力が低下している高齢者への適切な対応や、外国人とのコミュニケーションがうまく取れないことによる商品・サービスの認識齟齬トラブルの防止が可能になるということだ。

また、表情認識や自然対話などの機能の組み合わせにより、利用目的に合わせてカスタマイズしたサービスを提供し、マーケティングツールや教育・学習ツールなど、窓口業務にとどまらない広い用途での利用が可能となっている。

なお、同サービスは2020年春頃から、金融機関および自治体向けにサービス開始を予定しており、提供価格は初期費用と月額利用料で構成される予定だという。