富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は10月10日、IoT機器へのセキュリティ対策をトータルに支援する「IoTセキュリティサービス」を提供開始した。製造業向けにセキュアなIoT機器の開発を支援するとともに、IoT機器を活用する顧客のIoTシステムのセキュリティ強化を支援することで、デジタルビジネスの実現に貢献するという。

同社では、IoTシステム全体のセキュリティ対策を実現する「IoTセキュリティマップ」を策定し、これに沿ってIoTデバイスのセキュリティ対策を開発から運用までトータルに支援する新サービスを提供開始する。

  • 「IoTセキュリティマップ」

    「IoTセキュリティマップ」

今回、新サービスの中の「アセスメント」「コンサルティング」「導入支援」「診断」の4分野のサービスを提供する。

アセスメントでは準拠すべき法令や規定、ガイドラインへの対応状況の机上チェックをヒアリングにより実施するほか、対応状況を分析し、問題点の洗い出しと発見された問題への対策を支援。

コンサルティングについては、各社の品質保証に関するガイドラインに対して、セキュリティ観点での補足事項の追加やアドバイスを実施することに加え、ベストプラクティスとなるセキュリティガイドラインのサンプルドキュメントを提供する。

導入支援に関しては、IoT向けセキュリティプロダクト/サービスの設計・導入支援や環境に最適なセキュリティ機能を提供し、外部攻撃からのリスク対策を支援。

診断では、実際の機器に対して保守用ポート、モバイル回線、スマートフォン連携などの各種インターフェースからの侵入テストを実施し、流れる信号の波形などハードウェアレベルの情報から、機密情報の搾取が可能かなどのテストも実施する。

価格はいずれも個別見積もり、2021年度末が売り上げ3億円を計画している。