デルとEMCジャパン(デル テクノロジーズ)は10月10日、同社のストレージ製品である「Dell EMC PowerMax」の機能アップデートを発表した。

  • PowerMax 2000の外観

同製品は、デュアルポートのインテルOptane SSDを実装すると共に、永続ストレージとしてSCM(ストレージ クラス メモリー)を使用している。

また同社は、すべててのPowerMaxアレイでNVMe-oF(NVMe over Fabrics)が利用可能になったと発表した。

これにより、真のエンド・トゥ・エンドのNVMeを通じて、今日のモダン エンタープライズに不可欠なパフォーマンスと低レイテンシーを提供するという。

同シリーズにおけるエンド・トゥ・エンドのNVMeのサポートは、新たに適合性の検証が完了したという「PowerMax 32Gb FC I/Oモジュール」、「Connectrix 32Gbスイッチ」、ダイレクター、「NVMe 32Gbホスト アダプター」と「Dell EMC PowerPathマルチパス ソフトウェア」によって実現したとのこと。

エンド・トゥ・エンドのスケールアウトNVMeアーキテクチャー及びSCMの使用により、これまで以上に高速で効率的なストレージ システムとして、最大1500万IOPS、最大350GB/秒の帯域幅、最高で50%優れたレスポンスタイム、サブ100ミリ秒の読取りレスポンスタイムといったパフォーマンスを提供するとしている。

同シリーズに内蔵するマシン ラーニング エンジンは、予測分析とパターン認識を使用して、IOプロファイルに基づいてデータを適切なSCMまたはフラッシュのメディア タイプに格納するという。

同シリーズは、4000万データセットに対する分析と予測をリアルタイムに実行し、1日あたり60億の意思決定をサポートしているといい、最小のコストで最大のパフォーマンスと大幅な時間短縮を実現するとのこと。

また同シリーズは、インフラストラクチャーのオペレーションとDevOpsワークフローを容易に自動化可能になったとしている。

価格は3800万円(税別)から。