OpenBSDプロジェクトは2019年10月9日(米国時間)、「OpenSSH: Release Notes - OpenSSH 8.1/8.1p1 (2019-10-09)」において、OpenSSHの最新版となる「OpenSSH 8.1」の公開を伝えた。このバージョンはバグ修正を目的としたもので、目新しい新機能の導入などは行われていない。
OpenSSH 8.1における主な変更点は次のとおり。
- ProxyCommand文字列における%nのサポート追加
- ^を指定してデフォルトアルゴリズムを設定する機能の追加(例:HostKeyAlgorithms ^ssh-ed25519)
- 軽量なシグネチャ機能および検証機能の追加(実験段階)
- プライベート鍵からパブリック鍵を展開する場合に鍵コメントを表示するように変更
- ssh-keygen -vF hostのようにホストキーの検索時に-vを指定可能に変更
- プライベート鍵の保存フォーマットとしてPKCS8のサポートを追加
- そのほか各種バグの修正
OpenSSHはSSHプロトコルバージョン2.0実装系の1つ。インターネットやLANを経由してほかのホストにログインして開発や運用保守を行う場合、OpenSSHは最も一般的な方法として広く使われている。OpenSSHの開発はセキュリティに関心の高いOpenBSDの開発者らが行っている。他のオペレーティングシステムはOpenBSDプロジェクトの開発したOpenSSHを移植して利用している。