住友ゴム工業、日立製作所、PTC ジャパンは10月3日、AIやIoTプラットフォームを活用して高品質・高効率の生産を実現するタイヤ生産システムをグローバルに構築するための本格的な協業を開始すると発表した。
具体的には、工場内の生産ラインや製造拠点間の異なるFAシステムのデータを統合できるPTCのIoTアプリケーション開発プラットフォーム「ThingWorx」を用いることで、生産設備の稼働データをリアルタイムでモニタリングし製造現場の可視化を行う。
それらのデータを日立の「Lumada」のデータ解析技術を用いたAIアプリケーション群で網羅的に解析し、品質や生産性、設備予知保全、省エネルギー化などに影響を与える要因を高速・高精度に探索・抽出する。これにより、製造現場内のデータを一元的に可視化することに加え、AI解析により有用な情報を定量的かつタイムリーに把握することで、スピーディーな意思決定による高品質・高効率生産を実現する。
住友ゴムではこれらのシステム導入を順次進め、2025年までに国内外にある全てのタイヤ製造工場(12拠点)への導入を完了する計画。