新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、日本電気、NTTデータ、日立製作所は10月3日、福島県、南相馬市、福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力のもと、福島県南相馬市・浪江町の「福島ロボットテストフィールド」において、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムとの相互接続試験の環境を構築したことを発表した。
運航管理システムでは、ドローン事業者が運用する「運航管理機能」が、「運航管理統合機能」に接続することで、ドローンの飛行計画やリアルタイムの飛行状況、飛行禁止空域など空域の安全に関する情報を、他のドローン事業者と共有するサービスを利用することが可能となる。
今回、福島ロボットテストフィールドの総合管制室に、複数のドローン事業者が情報共有するための運航管理統合機能を提供するサーバを設置し、8月30日より稼働させたほか、運航管理システムのAPIに関する利用規約の整備などを行った。
これにより、NEDOプロジェクトに参画していない一般のドローン事業者でも、APIを介して同サーバに接続することにより、福島ロボットテストフィールド内で運航管理システムとの相互接続試験を行うことが可能になるという。相互接続試験の実施期間は2020年2月までを予定している。
今後NEDOらは、2020年2月まで運航管理システムのサーバーを稼働し、100フライト/時間・平方kmのドローンを飛行させる相互接続試験などを行い運航管理システムの機能検証を実施する予定だという。