KDDIは9月30日、第5世代移動通信システム「5G」の2020年3月の商用サービス開始に向け、5Gとして割り当てられた周波数帯および商用装置を用いた第1号となる基地局を設置し、電波発射を開始したと発表した。
KDDIは2023年度末までに、国内最多となる5万3626局、基盤展開率93.2%に上る全国をカバーする5Gネットワークの展開を計画している。2021年度には1万622局を展開し、全国で利用可能となる5Gネットワークを構築する。
5Gネットワークは、28GHz帯や3.7GHz帯のような高い周波数帯を用いるため、全国整備には膨大な数の基地局の設置が必要で、長期にわたる工事と多額の投資を伴う。
そこで、KDDIは効率的かつ早期に基地局整備をしていくために、既存の基地局サイトの活用に加え、国際的に利用が進む周波数帯に対応した海外事業者の採用実績のある機器の活用、事業者間でインフラシェアリングによる効率的な基地局の整備などを推進していく。