NTT東日本は9月26日、食品製造を行う工場や販売店など向けに温度測定・管理を自動化する「IoT温度管理サービス」を同30日から提供開始すると発表した。価格はライトプランが月額9000円、スタンダードプランが同1万5000円。
新サービスは、温度測定を自動化し、クラウド上で温度情報を一元管理することに加え、ユーザーの営業体制に合わせて柔軟な設定・利用が可能なアラート機能や、申し込みから利用開始までの機器設定・設置、利用中のトラブルも一元的にサポートすることで、手軽に導入・運用できるサービス。
温度センサで測定し、クラウドに送られた温度データはPCやスマートフォンのブラウザからいつでも確認することができるだけでなく、異常温度が発生した際には管理者へメールや自動音声によるアラート通知を送ることもできるため、温度上昇による食品廃棄を未然に防ぐことも可能としている。
また、クラウドサーバ上に蓄積した温度データを毎月レポート化し、提供することで24時間毎日の温度推移を確認できるようになることに加え、異常温度が発生した際の傾向分析が可能になるため、適正温度の維持に向けた作業体制の構築にも役立てられるという。
さらに、通常の故障対応に加えて、これまでに通信事業で培ったサポートサービスの体制・ノウハウを活用し、温度センサやクラウドの利用方法案内や温度異常の閾(しきい)値をはじめとした設定変更、各種機器やネットワークに関するトラブルの相談などサポートセンターで一元的に対応。スタンダードプランを利用のユーザーは、万一の温度センサ故障時にも代替機器を提供するとしている。