博報堂DYホールディングス傘下の出資目的子会社であるAD plus VENTUREは9月26日、モノのシェアリングサービス会社である 「株式会社LossLess」を設立した。新会社は、取り出し専用トランクルームサービスである「ペンギンストレージ」を2019年秋を目処に立ち上げ、シェアリングサービスにおいて新たなコンセプトで市場への参入を図る。

サブスクリプションサービス市場が活況を呈しているが、映像・ゲームなどのエンタテインメントやファッション領域が中心となっており、「必要なモノを借りる」レンタル領域を対象としたサブスクリプションサービスはまだ少ないため、ユーザーは都度のレンタルサービスや個人間フリーマーケットの利用に留まっていると同社はいう。

新会社は、スマートで豊かな暮らしを生活者に提供することを理念とし、新サービスは、「部屋や収納にあるすべてのモノをクラウド化する」ことをサービスのビジョンとしている。

アウトドアやトラベルグッズ、スポーツやレジャー、家電、DIY用品など、多様なアイテムを格納済みの倉庫を月額制(月額500円)で契約し、必要な物があれば自分の物のように取り出して利用可能になるという。

所有、収納、メンテナンス、処分など、「モノを持ち続ける」際に付随するあらゆる行為を「ペンギンストレージ」にアウトソース可能になるとのこと。

レンタル定番領域に留まらない全方位型カテゴリーで、生活者が求める「持たないスマートな暮らし」を支援するとしている。

同社は2019年11月頃に同サービスのティザーサイトを開設、2020年春に本格サービス開始を目指し、9月26日から活動を開始したとのことだ。