電通デジタルは9月26日、LINEが提供するMessaging APIを使用し、LINE公式アカウントでコミュニケーションが可能になるという新規顧客獲得・既存顧客育成支援サービスである「BOT BOOSTaR(ボットブースター)」を開発し、提供を開始した。
新サービスでは、ユーザーの嗜好に応じたコンテンツ制作と行動データに基づいたコミュニケーション設計をサポートし、LINE公式アカウントの多様な活用を実現するという。
また、LINEが提供するLINE Botのプロトタイプ作成ツールである「LINE Bot Designer」と連携しており、同社がリリースした最新のクリエーティブ表現機能をいち早く実装し、複雑なクリエーティブ制作・シナリオ設計によるメッセージを最短即日で配信可能としている。
クリエーティブ表現に関しては、LINE公式アカウント上で自由なサイズの静止画/動画素材や、アンケートの回答ボタン、カルーセル表示、日付選択ボタンを表示した上での予約日時入力など、多様なフォーマットでメッセージ配信が可能としている。
ユーザーへのメッセージについては、アカウント内の行動データに応じた配信メッセージの出し分けや、LINE Beaconを利用した店舗来訪者へウェルカムメッセージ配信など、シナリオに応じた1to1のターゲティングが可能だという。
また、LINEの通知メッセージ機能の利用により、商品購入者への配送連絡など、友だちになっていないユーザーへのメッセージ配信も可能になるとのこと。
行動データの可視化に関しては、トーク内アンケートの回答やLINE Beaconへの接触状況、メッセージのクリックなどのアカウント内の行動データを、個人を特定しない形で同サービスを通じて外部のBIツールと連携。ユーザーのアクションを可視化することで、次の施策に向けたPDCAの回転や、LINE Beaconの接触データから来店率を測定し、オンオフ統合プランニングも可能にするとしている。
オンラインショッピングについては、LINE公式アカウント上で、モバイル送金・決済サービスである「LINE Pay」を用いたトーク内購入が可能となり、チャットコマースとして利用できるとのこと。
ユーザーは、一度アカウント上でLINE Pay決済を行うことで、2回目以降はオンラインショッピングに必要なユーザー情報を再入力することなくスムーズに購入できるという。
なお同社は、同サービスの開発・提供の実績が認められ、LINEが提供する各種法人向けサービスの販売・開発のパートナーを認定する「LINE Biz-Solutions Partner Program」の「LINE Account Connect」部門において、「Technology Partner」に認定されたとのことだ。