Mozillaは9月17日(米国時間)、「Moving Firefox to a faster 4-week release cycle - Future Releases」において、現在は6週間から8週間の周期で実施しているFirefoxのリリース間隔を短縮すると発表した。徐々にリリース間隔の短縮化を進め、2020年第1四半期からは4週間ごとに最新版をリリースする。なお、エンタープライズ向けのFirefox ESRはこれまで通りの周期でリリースが実施される。
Firefoxの今後のリリーススケジュールは次のとおり。
リリースサイクルを短くすることで、ビジネスや市場の要求に応じて開発計画や優先順位の変更をより迅速に行えるようになる。また、短周期でリリースを実施することで、新たなWeb APIの実装をより迅速に開発者に渡すことが可能になるという側面もある。
Google Chromeの長期にわたるシェア増加に押される形でシェアの下落が続いているFirefoxだが、高速化技術であるQuantumを発表した辺りから積極的なリリースを続けている。Google Chromeが慎重になっているプライバシー機能の強化に関しても積極に取り組みを進めており、ニュートラルなWebを実現するというMozillaの理念に基づいた取り組みを加速させている。リリースサイクルの短縮化もこうした取り組みを後押しするものと見られる。2020年以降はほぼ1カ月ごとに最新バージョンのFirefoxがリリースされることになる。