米オラクルは9月16日(現地時間)、データベース・マシンの新製品「Oracle Exadata Database Machine X8M」を提供開始したと発表した。
同製品は、Intel Optane DC Persistent Memory(PMEM:永続性メモリ)、と100ギガビットのRDMA(リモート・ダイレクト・メモリ・アクセス)over converged ethernet(RoCE)を搭載している。
同製品はRDMAを使用し、OS全体、I/O、ネットワーク・ソフトウェア・スタックをバイパスしてスマート・ストレージ・サーバ内の永続性メモリにデータベースから直接アクセスする。これにより、レイテンシーの削減と高いスループットを実現するという。
また、RDMAを使ってソフトウェア・スタックをバイパスすることで、ストレージ・サーバー上のCPUリソースが解放され、アナリティクス・ワークロードを支えるSmart Scanクエリをより多く実行することができる。
永続性メモリは共有ストレージに配置されるため、Exadataプラットフォームに集約されるすべてのデータベースがパフォーマンス上のメリットを得ることが可能。「Exadata Smart System Software」は、アクセスが最も多いデータベース・データを自動的に永続性メモリに移行する一方で、アクセスが少ないデータはフラッシュやディスクに保持する。
「Exadata X8M」は「Exadata X8」の2.5倍となる1600万回のSQL読み取りIOPSに引き上げられている。また、19マイクロ秒未満のリモートI/Oレイテンシ(「Exadata X8」の10分の1以下)を実現することで、クリティカル・データベースI/Oのレイテンシーを引き下げる。