ソフトバンクの子会社で企業や個人のIoTプロジェクトを支援するというconect.plus(コネクトプラス)は9月18日、IoT機器から取得したデータをリアルタイムに表示できるというダッシュボード作成ツール「conect+ Studio(コネクトプラススタジオ)」のベータ版を提供開始した。
同ツールは、各種データを分かりやすく表示するために、グラフやイラストを用いてデザインしたウィジェットを多く用意しているという。プログラミングの知識やスキルが無くても、表示したいウィジェットを選択し自由に配置することで、分かりやすいダッシュボードを容易に作成できるという。
また、今後搭載する予定のルールエンジン機能を使用すると、メールやチャットなど多様な外部システムとの連携が可能になり、IoT機器から取得したデータを通知できるという。
例えば、オフィスや工場などでセンサーが異常値を検知した場合にリアルタイムに管理者へメールで通知するなど、IoTを利用して施設を運用できる。
従来、IoT機器から取得した膨大なデータを可視化し有効活用するには、プログラミングなどの専門知識やスキルが必要とされ、IoTを利用するサービスの企画及び開発において大きな課題となっていたという。
同社はこのような課題を解決するため、IoT機器からの取得データをリアルタイムに表示するアプリを容易に作成するサービスである「conect+」(現在の名称は「conect+ Lite」)の提供を2019年4月に開始した。
同サービスは、ユーザーがIoTのプロジェクトの初期段階などにスマートフォンのアプリを使って手軽にセンサーの検証ができる点を評価されているという。
また、企業ユーザーの間では「IoTを使って、より本格的なビジネスをしたい」というニーズが増えているといい、これに応えるべくconect+ Studioを提供することになったとしている。