ユーフォリアとNECは18日、アスリート向けコンディション管理サービス分野において実証実験を実施し、協業に向けての取り組みを開始することを発表した。

  • パフォーマンス向上とケガの予防をサポートする仕組み

    パフォーマンス向上とケガの予防をサポートする仕組み

この取り組みでは、ユーフォリアのスポーツ向けコンディション管理サービス「ONE TAP SPORTS」で培った知見と、NECのAI技術を活用したデータ分析により、パフォーマンス向上とケガの予防をサポートする仕組みを構築するという。

具体的には、ウェアラブルデバイスで取得した生体情報データや、アスリート自身が入力した日々のコンディションデータなどを「ONE TAP SPORTS」で収集・集計し、NECのAI技術で分析。この結果をもとに、アスリートの疲労・熱ストレス・睡眠の質などを客観的・定量的な値で指標化し、チーム・アスリートへ提供するという。

これにより、トレーニングの内容や強度の調整、アスリートとコーチ・スタッフとのコミュニケーションの円滑化や、アスリート自身のセルフケア意識の向上を図り、パフォーマンス向上とケガ予防を支援するという。

両社は今後、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の活用など個々の強みを活かしてアスリート向けにサービスを提供していくとともに、社会問題となっているジュニア期のケガ予防など、スポーツを行う全ての人を支援していくということだ。

なお、両社は協業に先立ち、2019年6月からVリーグのNECレッドロケッツ、ジャパンラグビートップリーグのNECグリーンロケッツを対象に実証実験を実施し、2020年度に事業化を予定しているとしている。