電通と電通デジタルは17日、自動車販売店での試乗をより楽しく、自動化・効率化するAI試乗ソリューションを開発し、同日よりサービス提供を開始したことを発表した。

  • AI試乗ソリューションの顧客体験イメージ

    AI試乗ソリューションの顧客体験イメージ

開発されたAI試乗ソリューションは、AIの活用を社内外で推進する統括プロジェクト「AI MIRAI」の活動の一環として開発されたもの。

日本語AIの自然対話サービス「Kiku-Hana」とカーナビアプリを組み合わせた独自システムとして開発し、これまで営業スタッフが顧客と同乗して行っていた試乗ルート案内や車のセールスポイント紹介などの試乗中の会話を、車載スマホに入ったAIが代わりに行うことで、顧客だけで試乗できるようになった。

営業スタッフが同乗する代わりにキャラクターが案内するため、試乗を楽しく気楽に体験でき、走行ルートや事前アンケートの内容に基づく顧客の趣味嗜好に合わせて、AIが試乗中のお客様とのコミュニケーションを最適化するという。

また、営業スタッフが試乗の間に査定など他の業務を行えるようになるため、営業業務の効率化が図ることができる。

さらに、試乗に関するAIからの質問に対する顧客の回答や質問のみをデータ化し、営業スタッフがその後の商談等で活用できるようにするという。

将来的には試乗中の会話だけでなく、試乗予約を含めた一連のプロセスの自動化や、会話データの自動分析に基づく最適化されたセールスシナリオを提供するなどして、営業効率の向上やセールストークの平準化、試乗件数の拡大を図っていくということだ。