凸版印刷は11日、航空手荷物の紛失(ロストバケージ)削減や業務効率化を目的に、長距離で安定した読み取りを実現する、アンテナにICチップを実装した航空手荷物用ICタグインレットを開発したことを発表した。
同製品は、アンテナにICチップを実装したインレットの構造を航空手荷物向けに最適化したもの。電波の受信感度を高くしたことによる長距離通信と各国において異なる帯域での通信を可能にした独自設計のアンテナに、低消費電力が特長の最新ICチップを搭載。
インレットに実装されるアンテナ形状を独自設計により最適化することで電波の受信感度を高め、長距離で安定した読み取りを可能とした。
また、各国で使用可能な周波数帯域での運用を実現、グローバルな展開に対応したことにより、国際便の航空手荷物タグに求められる両帯域での運用を実現する。
これにより、近年ICタグの導入が進む航空業界における航空手荷物用ICタグの普及を推進するとしている。
主な仕様は、搭載ICがNXP Semiconductors UCODE8、アンテナ寸法は40×80mm、インレット幅は66mm、アンテナピッチは85mm、アンテナ材料はPET樹脂 アルミニウムアンテナ。
なお、8月より海外の航空手荷物ラベル製造メーカーへサンプル出荷を開始しており、2020年1月より販売を開始する。価格は、約6円/枚(インレット100万枚ロットの場合)。