レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは10日、小型かつ高セキュリティなIoTエッジ・サーバ「Lenovo ThinkSystem SE350」の提供を開始したことを発表した。
Lenovo ThinkSystem SE350は、IoTエッジ・コンピューテイングに向け設計されたx86サーバー。クラウドにデータを送る前段階でIoTデバイスなどからデータ収集し、高度なデータ処理をおこなう位置付けとなっている。
サーバの主な設置場所であるデータセンターやサーバルームのほか、店舗、製造現場、物流施設など多様な環境での使用が想定し、稼動可能温度は0度から55度、防塵対応、対衝撃/対振動構造といった堅牢性、保守性を簡素化し、システムの稼働時間を増やすための可用性、管理性とセキュリティを強化しているという。
サイズは、1Uのラック・サーバの約半分に収めることで、短い奥行きのフットプリントとすることで様々な使用環境に対応する。ネットワーク通信は通常の高速有線ネットワーク通信に加え、Wi-Fi接続、LTE接続もサポートし、将来5G対応を視野に入れているという。
標準ラックには、2台並べて設置することで1Uラック・サーバと同様のマウントが可能になるほか、壁に直接ビルトするための専用ラックオプション、縦置きに設置するためのブックシェルフオプションなども発売する。
主な仕様は、 1ソケット Intel Xeon D-2100プロセッサー、最大16コア(最大4~16コア)最大256GBメモリー搭載、有線(SFP+)モデルと無線対応(WiFi/LTE)モデル(5G対応予定)、ストレージは最大16TBのSSD。本体サイズはW215×D376×H40mm、重量は最大3.75Kg。
構成済モデルとして「ThinkSystem SE350 有線モデル」3機種と、「ThinkSystem SE350 無線対応モデル」3機種の提供を、同日より開始した。価格は有線モデルが税別36万8,000円〜、無線対応モデルが税別47万8,000円〜。