Mozillaは9月3日(米国時間)、「Mozilla's Manifest v3 FAQ|Mozilla Add-ons Blog」において、現在GoogleがChromeで策定を進めているエクステンションの次のバージョンとなるバージョン3(通称、Manifest v3)に関して、一部後方互換性が失われること、まだ仕様が安定していないこと、変更の影響をまだ検証中であることなどを挙げ、しばらく様子見の姿勢を取ることを示した。

  • Mozilla's Manifest v3 FAQ|Mozilla Add-ons Blog

    Mozilla's Manifest v3 FAQ|Mozilla Add-ons Blog

現在主に使われているエクステンションのバージョン2は、ChromeとFirefxoにはほぼ100%の互換性がある。Googleは2018年11月に次のバージョンとなるバージョン3の提案を行ったが、Mozillaはこの提案に関してブロッキング系のエクステンションに悪影響を与えることや、パフォーマンスに懸念があるとして様子見の姿勢を見せている。

ブラウザエクステンションは標準規約が存在していないため、実質上、最大シェアを持つChromeの仕様がデファクトスタンダードの位置づけにある。開発者の負担を考えると、Firefoxも同じAPIを提供することが好ましい。

しかし、Firefoxがバージョン3にフル準拠する義務があるわけでもない。Mozillaは今後の動向を見つつ、今後どこまで準拠するかを検討していくと見られる。Firefoxでエクステンションの開発を行っているデベロッパーは、しばらくはMozillaの動向に注目しておく必要がある。