Visual Studioエンジニアリングチームは2019年8月4日(米国時間)、「Visual Studio Code August 2019」において、Visual Studio Code 2019年8月リリース版の新機能について紹介した。今回のアップデートには多くの新機能が導入されている。
紹介されている主な新機能は次のとおり。
- グローバル検索と置換において大文字と小文字の区別を保持するように変更。複数ファイルの検索や置換において、大文字と小文字を区別するようになる
- 文字列配列の検証機能を導入。最小値、最大値、グロブパターンなどをチェック。不適切な記述が行われている場合はエディタ上でユーザーにその旨が通知される
- カーソルによるテキスト選択の線を調整。エディタの中央にカーソルがくるように変更
- 検索における複数行検索のサポート
- 差分エディタにおけるコピーおよび差し戻し機能。削除したコンテンツを簡単に復元可能
- 行番号を指定した移動で負の値をサポート。末尾の行に素早く移動可能
- HTMLおよびCSSのMDNリファレンスリンク対応。IntelliSenseから直接MDNドキュメントへ移動可能
- 不足しているawaitを指摘する機能。非同期コードでawaitの指定が忘れられていることをユーザーに通知
- データブレークポイントのデバッグ。追跡していた値が変更された場合自動的にデバッガを中断
- Visual Studio Codeアイコンリポジトリの導入。これはエクステンション開発者が利用できる公式のプロダクトアイコンリポジトリとなる
- Alpine Linuxディストリビューションをサポート。リモートWSLおよびコンテナエクステンションの双方で使用可能
Visual Studio Codeは現在、人気の高いエディタ/開発環境の1つで、Windows、macOS、Linuxなど複数のプラットフォームで動作する。エクステンションを使ってさまざまな機能を実現することができる。エディタ自体の開発が活発で、毎月新しいバージョンが公開されている。Visual Studio Codeの人気が陰る大きな理由は存在しておらず、今後も強い存在感を持ち続けると見られる。