Facebookは9月3日(米国時間)、「An Update About Face Recognition on Facebook」において、これまで同社が提供してきた写真データに自分が含まれているかどうかを推測してタグを提案するといった機能を「顔認識機能」として、より包括的な設定で制御できるように変更したと伝えた。

顔認証技術を使ったFacebookの機能は、これまでプライバシーに問題があるとして議論の対象となっていた。今回のFacebookの発表はこうした議論を受け、よりプライバシーを考慮した設定を提供することになったものと見られる。

  • 顔認識機能の有効無効を切り替えるスクリーン - 資料: Facebook提供

    顔認識機能の有効無効を切り替えるスクリーン - 資料: Facebook

Facebookはこれまで、顔認識技術を利用してアップロードされる写真データに自分が写っているかどうかを判断し、タグを提案するなどの機能を提供していた。便利な機能だが、自分のプロフォール写真などを使って他人がアップロードする写真データに自分が写っているかどうかが自動的に判定されることになるため、プライバシーに問題があるという懸念も指摘されていた。

顔認識技術に関連するプライバシーはここ数年注目が高まっており、どのような扱いになっていくのかまだコンセンサスが得られていない状況にある。Facebookの動向はこうした過渡期における対応のひとつとみられる。