WeWork Japanは8月30日、都内で記者会見を開き、11月に神戸市初となるWeWorkの拠点「WeWork三宮プラザEast」が開設されることに伴い、同市とともにビジネス支援プログラムを創設したと発表した。

  • 神戸市×WeWork

プログラムでは神戸市内のWeWork拠点において拡大を含む新規オフィスの開設、もしくは東京や海外など同市外から移転する企業のうち、一定要件を満たす企業に同市と連携して資金面の支援を提供する。

WeWork Japan 西日本ゼネラルマネージャーのStewart Tudor(スチュワート・テューダー)氏は「神戸市において働き方改革を進める上でのクリエイティビティ、コラボレーションを推進する中で、われわれと考え方が似ている。そして、われわのブランドに関しても神戸市からサポートを受け、コラボレーションを進めてきた。今後、神戸に進出するにあたり、インセンティブなどの提携をスタートしていきたい。また、企業が今回のプログラムを活用し、神戸に拠点を立ち上げることを期待している」と力を込めた。

  • WeWork Japan 西日本ゼネラルマネージャーのStewart Tudor(スチュワート・テューダー)氏

    WeWork Japan 西日本ゼネラルマネージャーのStewart Tudor(スチュワート・テューダー)氏

今回、両者ではスタートップ向け、企業向け、外国・外資系企業向けの3つプログラムを用意。対象となる企業は事業形態や契約期間により、適用するサポートを受けることができ、WeWorkから提供される割引と神戸市の補助金を合わせ、通常のWeWorkメンバーシップで最大55%まで優待された料金で入居することが可能だという。

対象はスタートアップ向けがWeWork三宮プラザEastを拠点に神戸市内での新規オフィスや支社の開設、またはオフィスを拡大する企業。

  • スタートアップ向けの支援内容

    スタートアップ向けの支援内容

企業向けは同施設を拠点に本社機能または関西最大規模の地方拠点機能、事業拠点機能を置く企業が対象となる。

  • 企業向けの支援内容

    企業向けの支援内容

外国・外資系企業向けは同施設を拠点に市内に事業所を開設する企業が対象だ。

  • 外国・外資系企業の支援内容

    外国・外資系企業の支援内容

また、神戸市はWeWork丸の内北口拠点に「神戸市丸の内北口オフィス」を開設し、東京における情報発信およびネットワークづくりを強化することで企業誘致や移住促進の強化などを目指す考えだ。

プログラムは9月1日に開始し、2021年8月31日まで。なお、神戸市丸の内北口オフィスはチーフエバンジェリスト2人(外部人材、10月1日に採用予定)、東京事務所の都市プロモーション担当2人の計4人が常駐する。

神戸市長の久元喜造氏は「スタートアップ企業の活動を支援する。個々の事業を成長させるだけでなく、スタートアップ企業における成長の原動力は、そのほかの企業・人とのコラボレーションのため、化学反応を起こし、WeWorkを通じてグローバルコミュニティとつながることで新たなイノベーションが創出されるような街に神戸を位置づけていきたい」と強調した。

  • 神戸市長の久元喜造氏

    神戸市長の久元喜造氏