デジタルガレージ(以下、DG)と大和証券グループが合弁で設立したDG Daiwa Venturesは8月30日、次世代技術を有するグローバルのスタートアップ企業に向けた投資ファンド「DG Lab Fund II E.L.P. Cayman」(通称:DG Lab2号ファンド)を組成したことを発表した。

  • グローバルのスタートアップ企業に向けた「DG Lab2号ファンド」を組成

    グローバルのスタートアップ企業に向けた「DG Lab2号ファンド」を組成

DG Lab2号ファンドは、オープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」と連携のうえ、DG Labが研究開発を推進する「ブロックチェーン」、「AI」、「VR/AR」、「セキュリティ」、「バイオヘルス」の5つの重点分野を投資対象領域とし、国内外の有力なスタートアップ企業へ投資するという。

様々な分野の企業の参画やオープンイノベーション方式で研究開発を行うDG Labと連携することで、多様化するスタートアップシーンを的確に把握し最先端の技術動向を理解した上で、それぞれの分野における優良なスタートアップ企業を峻別して投資を実行するということだ。

また、DGはDG Labの活動および戦略パートナー企業や有力投資家を結ぶネットワークを通じ、DG Lab2号ファンドが優良なポートフォリオを形成することに貢献するという。

大和証券グループは、これまで総合証券グループとして蓄積したノウハウをDG Lab2号ファンドの運営に活用する。2019年8月末時点でDG Lab 2号ファンドへ出資参画が確定しているのは、カカクコム、KDDI、三井住友信託銀行、損害保険ジャパン日本興亜をはじめとする企業群で、総額100億円を超える第一次募集を完了。2020年3月までにファイナルクローズし、最終的なファンド総額として200億円程度を目指すとしている。DG Daiwa Ventures は、DG Lab1号ファンドとDG Lab2号ファンドをあわせて総額約300億円のファンド運用を目指すということだ。