JR東海、JR西日本、JR九州は8月29日、東海道・山陽・九州新幹線において、車内に一定以上の大きさの荷物を持ち込む際、新たに設置する荷物置場を指定席とセットで予約した上で乗車する事前予約制を導入することを発表した。

近年、海外から旅行者の増加に加え、来年は東京五輪で社内に持ち込まれる大きな荷物の増加が見込まれることから、事前予約制の導入に至ったとしている。

事前予約制の対象となる荷物は、3辺の合計が160cm超250cm以内の荷物で、国際線航空機における有料預入荷物のサイズに相当する。3辺の合計が250cm超の荷物は以前から持ち込み不可。

予約対象の荷物置場は2カ所に設置される。客室内最後部座席後方にある既設のスペースを「荷物スペース」として新たに指定し、2020年5月中旬ご乗車分より導入する。予約は4月中旬から開始。

車内デッキ部にある一部の洗面所(1車両に2カ所ある洗面所のうち1カ所)などを整備して、「荷物コーナー」を新設する。同コーナーは盗難防止のため2重ロック方式を採用し、整備が完了する2023年度より導入。

  • 特大荷物置場と特大荷物置場つき座席(東海道新幹線)の概要

特大荷物置場を利用する際は、ネット予約サービス、券売機、きっぷうりばで特定の指定席を事前予約する必要がある。予約にあたり追加料金は不要で、他の座席の指定席料金と同額となる。事前予約なく特大荷物を車内に持ち込んだ場合、持込手数料1000円を支払うことになる。

  • 特大荷物置場利用の流れ(東海道新幹線)の概要