WordPress Tavernは2019年8月28日(米国時間)、「StandardJS Pauses Experiment with Ads in the Terminal after Linode Pulls Sponsorship - WordPress Tavern」において、Standard JSで実験的に始まったインストール時の広告表示が停止したと伝えた。Standard JSで広告表示が始まってから終了するまでの流れが簡潔にまとめられている。
「Standard JS」は人気の高いJavaScriptライブラリの1つ。毎月300万回ほどダウンロードが行われていると言われており、多くのユーザーが利用している。しかし、Standard JSの開発者は資金不足で開発の継続やメンテナンスが困難になっているため、その解決策としてNPM経由でインストールを行うタイミングで広告を表示するという実験的な取り組みを開始していた。
一方、この取り組みは議論を起こしていた。開発やメンテナンスを継続していくには健全な収益が必要であることに一定の理解を示しつつも、広告表示に関しては批判も出ていた。最終的にスポンサーからの意向もあって、今回の取り組みは数日で終了となった。Standard JSの開発者はこの数日間だけでもStandard JS 14をリリースするために必要となる収益は得られたとしている。
WordPress Tavernは、今回の出来事は、オープンソースの持続可能性に加え、プロジェクトのメンテナンスがどこを目指していくべきかという議論を再燃させることになったと指摘している。