ラックと九州工業大学は8月29日、サイバー攻撃からの被害を受ける前に攻撃を防御するAI活用技術(次世代データ分析手法)の確立を目指し、9月1日より共同研究を行うことに合意したことを発表した。
この共同研究は、潜伏した脅威と兆候を検知し未然に防御するための、AIを活用した次世代データ分析に関するもの。
ラックがもつ20年以上のセキュリティサービスに関わる知見と膨大なデータ、世界中の脅威情報収集基盤から集められる鮮度の高い有益なデータをAIに学習させ、新たな次世代データ分析手法の実現に取り組む。これにより脅威と兆候を見つけ出し、サイバー攻撃による被害の極小化を目指すという。
また、九州工業大学の中村研究室(中村貞吾准教授)は、知的思考に関する長年の研究を通じてAIに関する深い知見を有しており、ラックが保有するデータと融合することで、サイバーセキュリティ分野だけでなく膨大なデータに対する新たなデータ処理手法とアルゴリズムの確立を目指すとともに、その他の分野への展開するということだ。