オーストラリアの航空会社であるヴァージン・オーストラリア(Virsin Australia)は自社のWebサイト「Dangerous goods information | Virgin Australia」において、MacBook Pro 15インチのバッテリーリコール問題を受け、すべてのMacBookを積み込み荷物として預けることを禁止すると伝えた。すべてのMacBookは機内持ち込みのみとなり、追って通知があるまでは積み込み荷物として預けることはできないとしている。
こうした取り組みは、ヴァージン・オーストラリアに限らずほかの航空会社でも始まっている。例えば、タイ国際航空(Thai Airways International)は2019年8月21日(タイ時間)、「THAI Warns Passengers Not to Bring 15-Inch MacBook Pro On Board」において、バッテリーリコールの対象となっているMacBook Pro 15インチは機内持ち込みとしても積み込み荷物としても対応できないと伝えている。
タイ国際航空と同じような取り組みを始めた航空会社はあるが、ヴァージン・オーストラリアの取り組みは、バッテリーリコールに該当するしないにかかわらず、すべてのMacBookが対象となっている点が特徴的。積み込みチェックの段階でバッテリーリコールの対象となっているかどうかをチェックすることが困難と判断し、すべてのモデルを対象とした可能性がある。
現在は規制の対象となっていない航空会社でも、今後同様の規制が広がる可能性があり注意が必要。これまでの報道からは、バッテリーリコールの該当モデルであっても修理済みであれば飛行機への搭載が可能になるケースが多いと考えられるが、実際には航空会社ごとまたは現地での判断で対応が分かれる可能性がある。飛行機にMacBookを持ち込む予定があり、航空会社の対応が不透明な場合は事前に航空会社に確認を取っておくことなどが望まれる。
Appleはすでに使用しているMacBook Proがバッテリーリコールの対象となっているかどうかを調べるWebページを開設している(「自分のMacBook Proがバッテリーリコールの対象かどうか調べる方法」)。2015年9月から2017年2月の間に販売された15インチのMacBook Proを使用している場合、チェックページから該当モデルかどうかをチェックし、該当している場合は迅速に交換プログラムを実施することが望まれる。