ジェーシービー (JCB)は8月28日、現金、クレジットカード、非接触型、QRコードの4つの決済方法に関する速度に関する実証実験の結果を発表した。

同実験では、「レジ担当者の金額口頭提示」から「商品・レシートの手渡し」までを1回の会計として計測。その結果、決済の平均速度は、現金が28秒、QRコードが17秒、クレジットカードが12秒、非接触型が8秒となった。

キャッシュレス決済)クレジットカード、非接触型、QRコードの平均速度を現金の決済速度と比較したところ、現金よりも16秒速く、非接触型に限ると20秒速いことがわかった。

  • 現金、クレジットカード)サインレス)、非接触型)QUICPay)、QR コードの決済速度の差 資料:JCB

上記の現金とキャッシュレスの決済速度の差を基に、会計)レジ)担当者の労働量を試算したところ、1日の会計)レジ)業務において、消費者の半数がキャッシュレスで支払いをすると、従業員1人当たりの労働時間は約2時間減少することがわかった。消費者すべてがキャッシュレスで支払いをすると、労働時間は約4時間減少することになるという。

さらに、消費者が現金払いを続けると、日本全体では1日約22億円分、年間で約8000億円分の時間をロスしていることが明らかになったとしている。決済手段を完全にキャッシュレスへ移行することによって時間が創出され、それを労働に充てた場合、1人当たり年間約1万2000 円相当の価値となる可能性があるという。