ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズは8月27日、卓球の国内リーグ「Tリーグ」のイメージングテクノロジーパートナーとして、8月29日から始まる2019-2020シーズンに、ビデオ判定システムをはじめとする映像関連技術を提供すると発表した。ビデオ判定システムの卓球への導入は、日本国内では初めてだという。

今回Tリーグに導入されるビデオ判定システム「リプレイ チャレンジ」は、サービスが相手コートに入る際にネットに触れたかどうか(ネットイン)、打ったボールが台の縁と側面のどちらに当たっていたか(エッジボール)の判定用として、開幕戦および最終戦で試験運用される。

  • 判定に使われる映像のイメージ(ネットイン時)

具体的には、XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z90」1台とコンパクトデジタルスチルカメラ サイバーショット「RX0 II」4台で撮影した映像が、ソニーの子会社Hawk-Eye Innovationsの審判判定補助システム「SMART Replay」で迅速に表示される。

  • RX0 IIの設置イメージ

また、シーズン中の一部の試合でスーパースローモーション映像の撮影を支援する。4Kで最大8倍速、フルHDで最大16倍速のスローモーション映像の収録が可能なマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-4800」で試合を撮影し、インターネットを通じてライブ配信される公式映像に組み込む。

シーズン後半からは、選手が打った瞬間のボールの毎秒当たりの回転数を計算・分析するソフトウェアを提供し、スーパースローモーション映像内で回転数を表示する取り組みも始まる予定。