Opensource.comは8月26日(米国時間)、「Introduction to the Linux chown command|Opensource.com」において、chownコマンドの使い方を伝えた。chownコマンドはファイルやディレクトリの所有権を変更するコマンドで、ファイルやディレクトリの持ち主を指定したユーザーおよびグループに変更することができる。

掲載されているchownコマンドの主な使い方は次のとおり。

コマンド 内容
chown ユーザー:グループ パス 指定したファイルやディレクトリの所有権を指定したユーザーおよびグループに設定する
chown ユーザー パス 指定したファイルやディレクトリの所有権を指定したユーザーに設定する
chown ユーザー: パス 指定したファイルやディレクトリの所有権を指定したユーザーおよびユーザー名と同じグループに設定する
chown :グループ パス 指定したファイルやディレクトリの所有権を指定したグループに設定する
chown -R ユーザー:グループ ディレクトリパス 指定したディレクトリおよびそのディレクトリ以下のすべてのファイルやディレクトリの所有権を指定したユーザーおよびグループに設定する
chown -R --reference=パス ディレクトリパス 指定したパスのユーザーおよびグループを指定したディレクトリおよびそのディレクトリ以下のすべてのファイルやディレクトリの所有権として設定する
  • chownコマンド実行サンプル

    chownコマンド実行サンプル

chownコマンドはLinuxのみならずmacOSやFreeBSDなどUNIX系のオペレーティングシステムで使用できる基本コマンドの1つ。ただし、chownコマンドの使い方はUNIX系のオペレーティングシステムごとに利用できるオプションや指定方法が異なる。しかし、再帰的に変更を実施する-Rオプションや、「ユーザー:グループ」という指定は共通して使用できることが多い。

ファイルやディレクトリの所有権はUNIX系オペレーティングシステムにおけるセキュリティの基本であり、適切な状態に設定しておくことが望まれる。