キヤノンは8月27日、生産現場の自動化を支援する画像処理ソフトウェア「Vision Edition-U」を10月上旬から発売すると発表した。なお、Vision Edition-Uはユニバーサルロボット(UR)の協働ロボットと連携し、キヤノンは日本企業で初めて同社の認定製品プラットフォーム「UNIVERSAL ROBOTS+」(UR+)の認証を取得している。
Vision Edition-UはUR製ロボット専用の画像処理ソフトウェアとなり、キヤノン製のネットワークカメラなどと組み合わせ、UR製の協働ロボットと連動することにより、ロボットの手元から作業場の周囲まで用途に応じて撮影・画像処理を行うことで、ロボットの「眼」の役割を担うという。
例えば、ロボットによる部品のピック&プレイス作業において、画像処理により作業の抜け漏れの発見・防止や、ロボットで部品を電子はかりに乗せる作業において、デジタルで表示される重量を画像処理で認識し、基準を満たしているか確認を行うなど、協働ロボットの作業に付加価値を与えるとしている。
協働ロボットの特徴は、人との協働作業を前提に設計されており、生産現場の規模や種類に応じて、容易かつ柔軟に活用できる点であり、Vision Editionもネットワークカメラが持つ光学ズームやオートフォーカス、パン・チルトなどの機能を用いた柔軟な画像処理設定を可能とし、特殊なプログラミングを必要とせず容易に導入できるという。
URの協働ロボットとVision Edition-Uを組み合わせることで、さまざまな生産現場の自動化に向けたソリューションを提供することを可能としている。同社は、今後も協働ロボットの「眼」の役割を担う、ネットワークカメラや産業用カメラ、Vision Editionを幅広い協働ロボットに提供することで、生産現場の自動化を促進し、生産性や品質の向上に貢献していく考えだ。