日商エレクトロニクス(日商エレ)は8月27日、企業におけるクラウド活用を促進するため米Spotinst(スポットインスト)と販売代理店契約を締結し、クラウド利用料金や運用コストの削減で企業のクラウドネイティブ化を支援するツール「Spotinst」の提供を開始した。

企業のパブリッククラウド移行が進み、クラウド上のサーバーリソースが増加する中、クラウドコストの削減が課題となっている一方で、ビジネス要件や顧客ニーズに合わせた迅速なアプリケーションの改善・提供が求められ、DevOpsやマイクロサービスなどをキーワードとしたクラウドネイティブ化も注目されているという。

クラウドコストの削減やクラウドネイティブ化を実現するためには、各種クラウドサービスの費用・運用面での最適化をはじめ、コンテナ化への対応、そして定常的にこれらの要素を構築、管理、運用するためのスキルが必要になると指摘。このような背景を踏まえ、同社ではクラウドネイティブ化を支援するツールとしてSpotinstの提供を開始する。

同ツールは、クラウド上仮想マシンインスタンスの費用削減および運用コストの最適化に加え、Kubernetesなどコンテナオーケストレーター基盤仮想マシンの費用削減および運用コストの最適化が図れるとしている。

独自の変動予測アルゴリズムを使い、AWSのスポットインスタンスやGoogle Cloud Platform(GCP)の「プリエンプティブVM」、Azureの「ロウプライオリティVM」をはじめ、低価格ながら可用性の低いインスタンスの中断を事前に予測&自動リプレイスすることで、可用性を担保しつつ、低価格でコンピュートリソースを有効活用することができるという。