Googleは2019年8月22日(米国時間)、「A pop of color and more: updates to Android’s brand」において、Android Qの名称を「Android 10」に変更すると発表した。また、ロゴデザインも変更し文字のデザインを多少変更するほか、ロゴのカラーを緑から黒に変更すると説明している。
Googleは名称変更とロゴデザイン変更の理由を次のように説明している。
これまでAndroidのリリース名は菓子やデザートから取ってきた。アルファベット順で各バージョンの内部コード名をつけており、そのアルファベットから始まる菓子やデザートを考えるのは楽しい作業でもあった。リリース名の最初のアルファベットがわかれば新しいリリースか古いリリースか判断できるが、一部の言語はLとRを区別しないためこの仕組みがうまく機能していないことがわかった。例えば、Android Lollipop (ロリポップ)の「ロ」をLとしてもRとしても聞き取る言語では、この名称からはKitKatのKよりも前のバージョンなのか後のバージョンなのかを把握することができない。また、菓子やデザートの認識は国や地域によって異なる。パイはあるエリアではデザートではないこともあるし、マシュマロがすべての地域で人気のある菓子とはいえない。グローバルなオペレーティングシステムにおいては明確さが大切であり、「Q」からはじめる名前をつけるよりも、10という番号を使ったほうがわかりやすい
ロゴは時間とともに変化している。2014年にもロゴとブランドカラーの変更を行っている。今回はよりモダンでアクセスしやすい外観へ変更している。特にロゴのカラーを緑から黒に変更した。視覚障害のある方にとって緑のロゴは読みにくいことがわかり、より見やすい色の組み合わせへ変更した
英語はLとRに対して別の発音を用いるため、音からそれがLなのかRなのかを判断することができる。これに対し日本語のラ行にはLとRのような明確な音の使い分けはなく、「ロリポップ」の「ロ」がLoなのかRoなのかを特定することが難しい。こうした言語は日本語以外にも存在している。