グレープシティは8月21日、業務アプリケーション開発に有用なUIコントロールを多数収録したというJavaScriptライブラリである「Wijmo(ウィジモ)」の新バージョンとして、「同2019J v2」を発売した。同製品は1年定額制のサブスクリプション方式で販売しており、最上位エディションとなる「Wijmo Enterprise」の初回費用は1ユーザーライセンスが12万9600円(税込)。

  • 画面イメージ

同製品は、チャートやグリッド、ピボットテーブル、入力コントロールなど、業務アプリケーションに必要な機能を多く搭載するというJavaScriptコントロールセット。年3回のバージョンアップを行っており、最新技術への対応に加えて、ユーザーのニーズに合わせて新コントロールの追加や機能の改善を繰り返しているという。

  • FlexGridの自動的な行の高さの調整

  • 複数セル範囲の選択

新バージョンでは、多くのユーザーが利用しているというグリッドコントロール「FlexGrid(フレックスグリッド)」で、セル編集の処理やスクロールの速度が向上したという。

また、編集機能では、自動的な行の高さの調整や複数のセル範囲の選択が可能になった。さらに、コード上でデータを更新した際の更新範囲のみ再描画可能になり、高パフォーマンスを実現するとしている。

  • Gaugeでの目盛りのテキスト表示

数値情報を分かりやすくメーター表示する「Gauge(ゲージ)」では、目盛りのテキストを表示可能になり、指定した間隔で、ゲージの目盛りを表示可能という。

このほか、FlexSheet(フレックスシート)ではオートフィルの有効/無効の選択に対応し(Wijmo Enterpriseのみ)、チャートコントロールである「FlexChart」では凡例の方向を指定可能となり、ドロップダウンやダイアログを表示する「Popup」ではポップアップ枠のドラッグにより大きさが可変になった。

さらに、機能の追加や強化に加えて、JavaScriptフレームワークである「Angular」の最新バージョン「V8」に対応した。

Wijmoは特定のライブラリに依存せずに単独で動作するため、ReactやVue.js、Knockoutといった最新のフレームワークとの連携も可能とのこと。