ニュアンス・コミュニケーションズ(Nuance)は、2019年10月1日付けで分社化する予定のオートモーティブ部門の企業名を、「Cerence.Inc(セレンス)」とすることを決定したと発表した。

新会社の社名であるCerenceの由来は、インテリジェンス、エクスペリエンス、セレニティ(平穏)、コントロールなどの単語のパワフルな視覚的、言語的な意味合いをもとに、どの言語においても自然な発音を持つ造語で、「Cer(セア)」は「air(エア)」、「ence(エンス)」は「sense(センス)」と同じ音韻構造を持たせたという。

また、新会社のロゴデザインは、人間の右脳と左脳、芸術と科学そしてエクスペリエンスとイノベーションの融合から着想を得たもので、タイポグラフィは流動性と前進する動きを連想させるデザインを採用したという。

  • Cerence

    Cerenceのロゴ

Cerenceは、自動車のユーザーがより満足できる、安全で、情報に満ちた、車内での楽しい時間を提供する没入型エクスペリエンスを実現することを目指し、音声、タッチ、ジェスチャー、感情、視線などの認識技術のイノベーションを結合することにより、ドライバー、自動車、デジタル世界の間により深いつながりを築くことを目指すソフトウェアベンダを目指すとしている。

なお、現在、ニュアンスの提供してきた自動車向けソリューションは、全世界の複数の自動車メーカーに提供され、累計で2億8000万台の自動車に搭載されているという。