ヤマハは、「Office 365」をはじめとするクラウドアプリケーションごとに、ルーティング、QoS、フィルタリング処理を可能にするルータ用アプリケーション制御ライセンス「YSL-DPI」を2019年9月に発売すると発表した。なお、現在対応するルータは「RTX830」のみ。

  • 処理概要

「YSL-DPI」は、DPI(Deep Packet Inspection)の技術を使うことで、通信トラフィックをアプリケーションごとに識別し、識別したアプリケーションごとにルーティング、QoS、フィルタリング処理を可能する。また、ルータを通過する各アプリケーションの通信量を、ルータのWeb GUI上のダッシュボードでグラフ表示する。表示内容としては、すべての通信量の可視化、通信量の多いアプリケーションの可視化、通信量の多い端末の可視化がある。

  • 通信トラフィックの見える化

アプリケーション制御の設定は、Web GUIのかんたん設定から、主要アプリケーション群を選択し、破棄や経路選択をクリックするだけで行うことができる。

なお、アプリを識別するシグネチャーは、日々変化するアプリケーションを識別するために必要で、定期的に更新されるが、ヤマハルータでは、シグネチャーの更新を定期的にチェックし、最新のシグネチャーが利用可能な場合にはダウンロードし、使用中のシグネチャーとの置き換えを自動で行うという。

ラインセンスは1年の場合が23,500円(税別)、5年の場合は70,500円(税別) 。